2015年12月23日

僕のマスターピース-牛深八景最終景-

今年の絵馬には牛深復興と共にこう書いた。

『思いっきり絵が描けますように』
画像こちら

今年は念頭に一年間で絵を描くのを休む日を5日と決めた。前年8日間で満足出来なかったから。
描いても描いても飽きることはなく、描いている側から5つぐらい先に描く絵の描きたい衝動を我慢しながら制作に取り組んだ。

物理的に絵の道具が手元にないときなど含めほんとに5日しか休まなかった。
いそんな誘いを断り、いろんなものを犠牲にして近親者には迷惑をかけたであろう残り360日は毎日毎日絵を描いていたことになる。

こんだけ描いたら制作意欲は尽きるでしょう、と思いきや増す一方で。
一年間思いっきり絵を描くことが出来たと思う。絵馬の願いは叶った。

その今年描いた絵たちはTwitterなどでまとめ絵を公開してます。ご興味ある方はそちらでご確認をしていただけると嬉しいです。
IDは下部に記載。

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『牛深ハイヤ』というものは牛深人にとってとても大事なものである。

もちろん私にとってもそう。

約3年の間、『牛深八景』と『絵で見る江戸時代の牛深』を制作してきて牛深の歴史を学んだ。

そして牛深出身イラストレーターとして最大の夢である『牛深ハイヤ祭りのポスター』を描くこと。
この3年間はこのために時間を費やしてきたといっても過言ではない。

初めてそのデザインコンペに参加出来た、とても嬉しかった。


結果から先に言いますと落選してしまいました(;´∀`)

牛深の人たちには受け入れられなかったということが明白になった。
素人が選ぶものだからデザイン的に劣っていたとは少しも思っていない、その点のショックは無い。でも素人にもわかるように圧倒的なデザインをしないといけないのも事実。
今回のポスター案制作にはいろんな方のお世話になったし応援もしてもらった。また同時にたくさん迷惑もかけた。落選したというショックよりこんな結果になってその方々に申し訳がないという気持ちの方が大きい。

ハイヤ祭りは毎年あるんだしまた頑張ればいいじゃないと思われるでしょうが、正直こんなに迷惑かけて来年もとはさすがに言えませんし、今回以上の制作力、また協力をいただくのは実際無理だ。

それがわかっていたから一回限りの挑戦だった。
人物は一人当り3日かかり新規で6人描いたのでそれだけで18日かかった。先月一ヶ月籠もって時間をかけた。

これだけ時間かけたから凄い作品になったよとか言いたいわけじゃない。
僕にとってとても大事だったから気持ち込めて描きたかった。

前半で今年描いた絵をまとめた事を書いたが、今年描いたその絵たちも含めこれまで描いてきた何十、何百の絵全てが今回のポスターにつながっている。

ここでは牛深だけに特化しているので牛深を描いた僕の3年間の絵だけをまとめてみた。(クリックにて拡大)



採用はされなかったが、今度のポスター案は間違いなく自信を持って僕の最高傑作を更新したと言える作品になった。
2つの案を提出していた。(クリックにて拡大)

(公開一時停止中)

一番古い元ハイヤから牛高生までの各年代で牛深ハイヤを表現した。
文字もまた総文祭県代表の牛高生徒さんに依頼した。完全に純牛深人だけで制作したということ。

このポスターを描き上げた時、出来上がったポスターを見て感じた。

僕はこのポスターを描くために今まで生きてきたんだ。しっかり僕の人生が載った作品だった。
何も恥じることはない。

いくら気持ちを込めても勝負事には1位でないといけない。勝つか負けるか。
ということで、敗者である僕の残された仕事はお世話になった方々に感謝の気持ちを伝えることだと思う。

僕には牛深があって良かった。牛深の事を学んだこの3年間は自分の中で輝いていて出会い一つ一つがとても楽しかった。
特に観光協会牛深支部長浜崎先生には数年に渡りとてもお世話になった。感謝してもしきれないし僕の力不足がほんとに恥ずかしい。

浜崎先生は議会見ていても伝わっていますが、天草市議の中でも牛深の事をとても考えてらっしゃる素晴らしい先生で僕みたいな若輩者を最後まで後押ししてくださった。
ここをずっと読んでくださっていた牛深の方々、本を購入して応援してくださった方々、ポスター制作に協力してくださった方々、浜崎先生、本当にありがとうございました。感謝の気持ちは言葉では表現できません。


今回の落選はポジティブに受け取るとそろそろ牛深から離れて外に出てもいいんだよということなのかもしれない。
応援してくださる方達からは次の本を待ってる期待を感じて迷ってはいたがここできっぱり終わりにしようと思う。牛深での目標が無くなったからだ。

もう牛深に対して僕は絵を描くことができない。
描けないからこれで牛深八景最終景ということになる。

誤解がないように書いておきます。絵を描くのをやめるわけじゃありません。一生絵は描きます、ご心配なさらず。僕の中では2大人生目標があってその両輪が生きる希望だった。片方が消えただけでこれでもう一方に専念できるということです。
今後自分自身のためだけに牛深を描くことはあるとは思います。

この牛深八景ブログは今回の更新で最後。いつごろになるかはわかりませんが新規で牛深に関係なく、このブログで休題として書いていた牛深に関係ない内容のブログを始めようかなと考えてます。牛深の看板を外すということでしょうか。
新規ブログ作成報告その他もろもろの報告はTwitterやHPで掲載していきます。

Twitter→ hirok または @hirok_studio で検索。相互フォロー歓迎。
HP→ http://hirok-studio.jimdo.com/ 

それでは牛深八景これにて終了いたします。
あー公式ハイヤ絵師になりたかったぁ(TдT)長い間、ありがとうございました、そしてすみませんでした。  
タグ :牛深八景


Posted by hirok○ at 03:10Comments(1)牛深八景

2015年12月10日

父と暮らせばにひとこと言いたい

こんにちは!
はじめましての人ははじめまして!

今週まで熊本の健軍で劇団ゼロソー公演やっています。

井上ひさし作 『父と暮せば』

井上ひさしの名作をこの機会に是非。

来年は本渡市民センターでの公演も決定しています。
舞台は何度見ても面白い。数メートル目の前で演じる役者さん達の息遣いを感じてみてください。

私も金曜か土曜の公演を見に行く予定にしてます。
ということでその舞台のワンシーンを速描しました。
後編につづく

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あらすじと同時に御覧ください。


「うちはしあわせになってはいけんのじゃ」

愛する者たちを原爆で失った美津江は、一人だけ生き残った負い目から、恋のときめきからも身を引こうとする。そんな娘を思いやるあまり「恋の応援団長」をかってでて励ます父・竹造は、実はもはやこの世の人ではない――。

「わしの分まで生きてちょんだいよォー」

父の願いが、ついに底なしの絶望から娘をよみがえらせる、魂の再生の物語。





このシーンを見に来て!
残る公演日は


チケットはこちらをクリック↓
http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_main_id=55247


小道具までこだわって作って有ります。

泣けます。

演出も音楽も泣けます。ハードル上げてるわけじゃないです。
ほんとにいい作品になっておりますので多くの方に観ていただきたいと思うのです。  


Posted by hirok○ at 02:25Comments(0)【所感】劇団ゼロソー

2015年12月03日

近況報告に到る病

こんにちは!
はじめましての人ははじめまして!

先月から一ヶ月ひたすら描き続けていた絵がありまして、なんとか先ほど完成に目処が立ちました。

ふぅ。一息ついたところです。

そんな時間がない中、またもや弾丸日帰りで2回ほど牛深へ帰ったりしてました。

牛深では先週はえびす祭りと今週はあかね市ですね。賑わうことでしょう。あかね市へも行きたかったのですがこの時期イベントが重なりすぎです。断念。

「絵で見る江戸時代の牛深」の本はおかげさまで随分購入していただきました。ありがとうございました。
大変満足いたしております。

寄贈先へもすべて手配が完了いたしました。各図書館なんかでも読めます。ご興味わかれた方は借りて読んでみてください。

本渡の歴史民俗資料館ではなんとお礼の品まで頂きまして大変ありがとうございました。


もう、ふろしきとかめちゃめちゃ欲しかったんですよ。なんで俺の好みがわかったんですか!
これはけっこうな値段するな。バックとかやめて風呂敷いつも持ち歩こうかなとか思ってます。

その後牛深ネタもいろんな方がご連絡くださいまして、新たに集まりつつあります。その他史料やお話聞きにきてもいいよって方はご連絡ください。牛深の歴史を語り継いでいくお手伝いをさせてください(^^)

会う方会う方当たり前のように第3弾第4弾と私が本を出すように思ってらっしゃって、これで終わりだったはずなのにどうしようかなーとか揺らいでもいます。できるかぎりはやるしかないなと思い直してる次第です。ただ時間がほんとなくって。。。



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劇団ゼロソーのお話。

先月はTVニュースや県のHPとか熊日さんでも何度も特集記事が載ってましたね。スゴイスゴイ。ブレイクしてる!?しつつある?!

一ヶ月間で複数の劇団を呼んで演劇祭を行っていました。そのうち2作見に行きました。

ゼロソーの嫉妬(ラ・ジャルジー)は違う場所で一度見たことがあったのですが、今回のはとても綺麗でした。

あの白い照明に女優さんが照らされるシーン、ここ絵に描きたい!ってほんと思いました。写真なんか撮れないから演劇というのは毎回違うその場の一回限りの芸術なんだなぁと儚くその魅力は計り知れない。

休む間もなく、今週末からは「父と暮せば」公演が始まる。

今映画であってる「母と暮らせば」の元になっている井上ひさし作の演劇。
これはまた面白いぞ!

井上ひさし事務所からの公演許可が正式に下りて戦後70周年にこの題材。来年は小中学校公演も予定されてるとか。

実は!!!


公演のチラシなど広告関係のデザイン私に依頼がありましてやらせていただきました(写真右)。和風の題材には私の絵柄はよく似合う。

そしてさらにゼロソー次回公演は「竜宮都市ゴーヘイ」(写真左)。
牛深の浦島伝説からなにか物語を作って欲しいと伝えていたためでしょう。

牛深の船乗りなら「ゴーヘイ」も馴染みの深い言葉ですよね。どのようなお話かというと宣材から転載致します。


『外貨は欲しい

でも国内にカジノを作るのはなんだか気が引ける。

治安も悪くなりそうだし。

そんなクサい物にフタな発想から誕生したのが、

海上移動施型カジノ施設「ゴーヘイ」だった。

「ゴーヘイ」は日本各地の専用港を数年に1回ペースで点々とし、

繋留都市に多大な富を落としていく。


この浮島は、だれのもの?

ゴーヘイ住民と本土民との、

友好と疑惑が水面下ーーー

いや、海面下?で渦巻くものがたり』



九州戯曲賞大賞作家の最新作!乞うご期待!

わたしも楽しみで仕方ありません。うー早く見たいー!!!
  
タグ :牛深


Posted by hirok○ at 03:24Comments(0)【所感】劇団ゼロソー