2013年04月13日

凛として眺望-牛深第四景

こんにちわ!
はじめましての人ははじめまして!

気がつけばもう4月中旬ですね。

早い早い。

私は普段ほんとに毎日毎日絵を描いているわけなのですが、絵を描くことにも調子のバイオリズムと言いますか、絶好調だったり絶不調だったりその波が訪れます。

これはどういうきっかけでそのスイッチが入るか、どうやったら抜け出せるかその答えは未だはっきりとはわかりません。

絶好調になるにはもちろん体力的なこともそうだし、心のこともそうだし、その他いろんなことが満たさせていないとその絶好調期間には入ることはありません。

その絶好調状態のときの自分は、描きたいという意欲が普段よりも溢れ、思考も普段とは比べ物にならないくらいに冴え、自分が自分でないような感覚になります。

アイデアが次々と出てきてその状態から覚めたときはどうしてそういうアイデアが出来たのかわからなく自分で不思議に思うことさえあります。

この感覚を出来るだけ長く続けさせたくて、何がきっかけで落ちるかもわからないのでほんとにそういう時にはそれ以外のことを出来るだけわたしはしません。

友人からちょっとご飯を食べに行こうよとか飲みに行こうよとかの誘いも調子が落ちるのが怖いので全部断ります。篭りっぱなしで食事をとる時間さえも無くすぐらいに。

そうやって周りの方の干渉も極力無くして協力してもらいます。

前回の絶不調は8ヶ月も続きました。一度落ちるとなかなか抜けだせないから怖いのです。


年が明けました。気力も体力もフルに近かった。

何か絶好調になる予感がする!

これを待っていたのです。ここで一回自分の全力の絵というものを描いてみようと思った。

描ける条件とその意欲とその絶好調のタイミングが重なるのはこれが初めて。

そうやって描き始めたのが年明け1月2日。

そして今日まで一日も空かさず3ヶ月が過ぎました。その間、他の依頼されている絵を待ってもらってひたすら自分の絵を描き続けました。

感情が高ぶり毎日涙を流しながら描き、その絶好調期間は2月の中旬過ぎに解けました。

それからは良くも悪くもない調子に。大事な部分のアイデア出しは終わっていたのでもう解けても大丈夫でした。

しかし結果から言いますとまだ出来上がっていません。進行度で言いますと5分の4過ぎた辺りだと思い

ます。

あとは碁や将棋で言うところの寄せを間違わなければというところなのですが、ここにきて絶不調に入ちゃいましたw

4月初めから描いても描いても納得行かず同じ所を描き直ししてばかりです。


絶不調の抜け出し方を作家の知人に相談したことがある。

その方が言うには「それでも描くしか無い」だった。


何度同じ所描き直しても描くしか無いのですよね。わかってる。

時間ばかり過ぎてしまい焦ってしまうのですが開き直るしかないのでしょう。こういうのは自分を追い込んでもしょうがないのはわかってる。

前回の絶不調の時はその回復するきっかけをくれたのがこのブログである牛深八景だった。


実は不調すぎて自分の絵が描けなくなって縋る思いで始めたのがこの牛深八景だったのです。


ということでまた故郷に頼ります。今週末2,3日牛深帰る。ハイヤ祭りまで待てません。

いきなりですがまたロケハン行きます。またいろんな楽しいお話もお伺いに行きます。もう電話してアポ取りました。

今描いている絵が自分の代表作になることを願って。

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昨年末描いていた絵なのですが牛深八景の第四景。

今回アップします。

まず私の絵ではございませんが見ていただきたい絵があります。

牛深の方はご存じの方が多いでしょう。こちらです↓




この絵は昭和23年に描かれた加世浦、真浦、奥には天附の風景です。

描かれた方の詳しいお名前はわかりません。お話によると阿蘇のホテルを経営している方が趣味で描きに来られて数日寝泊まりされて描き上げ寄贈されたのだとか。


昭和23年ということは1948年、戦後間もない頃ですね。

茶色の屋根は茅葺き屋根だそうです。船も帆船だったそうだ。

長手はもちろん第一景でも書いたように埋め立てられておりません。

漁協組合のドックは同じ所にありますね。

一文字防波堤は埋め立てよりも先に有ったのですね。

これを見てもわかるのですが天附の方も民家がぎっしりですね。漁船もたくさん。穏やかな牛深の海とそこに生活するたくさんの人達の存在感が感じられます。

半世紀以上たってこの保存状態は凄いですね。飾ってある場所が日陰なのと適度な風当たりなどがよかったのでしょうね。上に掛けてあったので手にとって間近に見ることは出来なかったのですが木の板に描いてあったのかな?キャンバスや紙ではなかったような気がします。

ということで、この絵が描かれた同じ場所へ登ってみましたが、描かれた場所の現在は木が生い茂っていて残念ながら同じところから見ることはできませんでした。

まさか木を切るわけにも行きませんのでそこから少し引いた場所からの景色を私は描くことにしました。

それでは私の第四景どうぞ↓(クリックで拡大)
凛として眺望-牛深第四景


真浦地区は完全に草木で隠れてしまっていました。

比較します


これでわかりやすくなったでしょうか。

もちろん埋め立てもそうですがハイヤ大橋があるのが大きな違いですね。

それにしても漁船が少ないのが寂しい限りです。
ここももう少し見晴らしがいいように草木を切れば眺めももっとよくなりますね。ほんと帰るのが待ち遠しくなりました。

僕には牛深があって良かった。そして第五景に続きます。






タグ :牛深八景

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Posted by hirok○ at 05:07│Comments(1)牛深八景
この記事へのコメント
牛深のあたたかな日差しが、絵からこちらにまで伝わりますヽ(^o^)丿
絵を拝見した時、展望台に登って
発する第一声が、思わず口からこぼれました(*^。^*)
故郷を満喫して、絶好調の種を増やして下さい
Posted by 原田鈑金塗装原田鈑金塗装 at 2013年04月13日 09:36
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